思い出は50年彼方の枚岡市六萬寺の風景

さてさて、一昨日から開始した我が家のデスクトップPC(IBM A30pミニタワー型)のWindows入れ直しは結局無事に
終わったものの1日以上掛かってしまった。
かなり凝った設定になっていたし矢張りソフトをインストールする時に必要なライセンス情報が充分でなかったり
とかで予想通りの難航振りだった。
O/Sの入れ替えでなければこんなに時間は掛からなかっただろう・・・。30%以下の想定外だった。


齢90歳の親父が「昔、住んでいた瓢箪山の風景を見たいので連れて行ってくれー。」とか言い出した。
なるほど、自分は何ヶ月か前に見に行ったし近所を走る事も何度か有るので気にしていないが親父は本当に長い間、
傍へ行った事が無いから一度行きたい気持ちは判る。
私は未だに免許を取りに行っていないので嫁様に運転をお願いして行った。
子供も管理上の事があるのでツイデに連れて行った。放置しておくと連中はテレビ三昧である。


現住所の香芝市真美ケ丘から以前住んでいた東大阪市六萬寺・瓢箪山付近までは車だと大した距離ではない。
非常に楽なものである。
165号線で国分まで行き柏原市役所傍の交差点で安堂の方へ。
旧170号線を辿り瓢箪山を目指す。但し安堂からの旧170号線は狭い箇所も多くノンビリペースである。
雨上がりだったので走り出したサイクリストも見掛けた。
やがて現地に到着、実際に以前済んでいた家はもうとっくに無くなり付近の地勢もちょっと変わってしまっている
ので思い出になるようなものは無い。僅かに有ると言えばその辺りから望む生駒山の風景位である。


親父もその実態を認識してざっと風景を俯瞰する程度で終わりにした。
「変わったなぁ・・・。」「そらそやで、50年前やからなぁ。」
二人の会話も車の中で待つ嫁様と子供達にはピンとこない事だろう。
自分達には自分達の故郷がある、ふ〜るさとが〜あ〜る〜♪(と、五木ヒロシの歌が出てくる。)


親父は近所の八尾市楽音寺に有る、私が卒業した大阪経済法科大学も見たい、とか言うのでそちらへも行ってみる。
瓢箪山からケイホウ大までは結構近い。
かつて私は大学生の頃、約1週間、自転車で当時住んでいた奈良市学園前から通学したことがある。
通学路は163号線ではなく阪奈道路でもなく水呑峠(十三峠)でもなく暗峠であった・・・。
通学に使ったのはバイク、というより自転車、という感じでロードレーサーではなくドロップハンドルだったが
市街地用子供サイクルだった記憶がある。
前インナーが有ったか否かは思い出せないが暗峠を6往復したのだからきっと有ったのだろう。大変な1週間だった。
地元の僅かなサラリーマンや学生達は一体どうしているのか。


話を戻す。
流石に大学の方は見る箇所も少なく終わってしまった。さぁ帰ろう、という段になった。
しかしそのまま旧170号線や外環状で国分経由の帰路は面白くも何とも無いので、水呑峠を通る事を提案し親父は快諾、
嫁様は実態を知らないのでそれに従う。シメシメ。嫁様は山道の運転が苦手で極端に嫌うのだ。
水呑峠への道は大学の横から行ける。どんどんと高度を稼ぐ。下部でロードレーサーで上がる人を追い抜く。
道は狭くてクネクネし勾配がきついので嫁様は文句タラタラである。


それぞれがやっとの思いで峠手前の駐車場へ。此処からの景色はとても良い。文句を言っていた皆も納得。
先程抜かしたサイクリストは来るかな?と期待していたが来なかった・・・。
此処の主みたいな南谷君なら届いていただろう。


暫く風景を眺めてから王寺経由で帰宅した。


■水呑峠の駐車場からの風景であります。