【ダルフールに想う】

えー自転車に全然関係無い内容でスンマヘン。
名古屋へ仕事に向かっている電車の中で書きました。
あーもうPCの電池が無いぞ。



皆さんはダルフール紛争について耳にされた事はあるだろうか。
最近、ハーグにある国際刑事裁判所が紛争当地のバジル大統領に逮捕状を出した事で知られている。
この紛争、知っている人は知ってるけど殆どの人は興味が無いかも知れない。
景気が悪いこの世間、遠いアフリカでの紛争など四方山話のネタにもならないや、とも言えるが自分は
高い関心を持っている。



ダルフール紛争を簡単に説明させて頂きましょう。
スーダン西部にあるダルフール地方、過去は奴隷売買が最も盛んだった地域である。
牧畜を主とする人達(アラブ系)と農耕を主とする人達(非アラブ系)が昔から対立をしていた。
対立の主たる原因は水と農地の事だとか。
宗教としてはほぼイスラム教ばかりだそうである。
民族的にはアラブ系と非アラブ系になる。
(日本のマスコミは一般的に地域紛争の原因を宗教の違いだと報道するケースが多いが本当は
 民族紛争が底流に流れていると思う。)



政府はアラブ系である。
紛争自体の始まりは明確ではないが2003年の春頃である。
反政府集団が警察とか軍の拠点を攻撃したのが紛争の起源らしいが怪しい。
非アラブ系に圧力を掛けるきっかけを渇望したアラブ系の仕業かも知れない。
この国で権勢を揮っているアラブ系の民兵が非アラブ系の数万人にも及ぶ人達を虐殺してきた。
所謂、民族浄化という行為でナチスユダヤ人虐殺と同じ種類のものだ。
この虐殺を指示したとしてバジル大統領に逮捕状た出たのである。
これが原因でスータン政府は態度を硬化させておりアラブ系の人達が騒いでいる。



今まで国連の援助を受けてきたのは主に非アラブ人の人達だ。(難民になっている)
そして援助を受ける代表はバジル大統領であった。
この事でスーダン政府は国連へ敵対する可能性が大きくなったし非アラブ系難民を支えてきた
NPOへの加害が予想される。いやもう始まっているだろう。
そして何回目かの虐殺が再開される可能性が有るのだ。
でもNPOアムネスティ他)は非アラブ難民援助の痛々しい努力を続けるのだろうと思う。



■アラブ系勢力の攻撃で非アラブ系住民の村が焼かれる。やがて村は全滅するだろう。
 武器はロシア・中国からスーダン政府に輸出されたものが使われる。




本当に簡単にダルフール紛争を説明してみましたが大体はこんなもんだろう。
年代とか省いているが、最近の事なんでご容赦下さい。
さて此処で民族浄化という恐ろしい考えが何時までも絶える事なく続いている事は考えさせられる。
比較的近い過去でもボスニア紛争の民族対立で矢張り虐殺事件が有った。
何時まで続くのか民族浄化、人間の業である。



ダルフールの場合は加害者・被害者共にイスラム教徒である。
だが本当にイスラム教をちゃんと信じておればこういう行為に出るとは思えないんだがやってしまう。
この国の人達は宗教の事を口にする事はあっても別に信じてはいないのではないだろうか。
イスラム教自体にこの様な残虐な行為を止める力が無いのではないかと考えてしまう。
これは前出のボスニア紛争におけるキリスト教にも言える。
ボスニア紛争ではキリスト教牧師も、牧師である前に一人の人間だー!などと主張し子供ですら
殺害していた事実もあったそうだ。
自分のアイディンティを決める優先順位は、民族>その他>宗教、という順番になる様だ。
キリスト教とかイスラム教の限界を感じますね。



どんな人にも仏性が有る、と考える仏教はこの時点で民族の差異を超越している。
又、自身の安全幸福を願うのであれば自分の周囲4つの方角の平和を願うべきであるという主張
立正安国論)もグローバルな視野に立ちながら自分の立場も見失っていない。
これは正しいのではないだろうか。



うーむ、自分は論客ではないし知恵も知識も知れているので内容が幼稚で申し訳ないですね。
こんな文章を書いていると自分には構想力や説明力が低いなーと感じます。
精進しないと。