農政やTPPに思う

TPPに関し巷でも色々と賛否両論が花開いている。
私は極端な賛成或いは反対、どちらでもない。
正確に言うと条件付賛成である。
関税大幅引き下げで有利になるのは輸出に関してだけど輸入に関しては厳しい面が多い。
では条件とは何か:勿論、農業や農作物・食品に関してです。



尤もTPPに関係なく農業政策に関しては自民党時代〜自公時代〜民主党時代〜
無策な状態が続いたままである。
皆さんは日本の食料自給率はご存知でしょうか。
もう知っている方は多いと思いますが45%付近を上下している筈です。
そして世界的に食料は欠乏の方向へ向かっている。
北アフリカ諸国の政変のきっかけにもなっている。



これから先、絶対に食料の自給率は上げるべきで農業政策を今までみたいに放置する
のは許されない。
日本の根幹となる産業は今は車屋さんがトップだが、今後は農業産業
(最早、農家では駄目)が続くようにするべきだと強く思う。
日本の様に農作物を多く作れる環境に有りながら農業政策のせいで遊休地が多いのは
北アフリカ諸国から見るととんでもない贅沢に見えるだろう。


民主党は農家に対し小手先とも思える手当てを出すと決めているが・・・
現在は出ているんかな?
農家の働き手は平均すると65歳という高齢です。もうそろそろもたんぞ。



実は私も田畑所有者です。
滋賀県長浜市の外れに2反ばかりの田を所有し地元の方にお貸ししてます。
結構、水関係のコストとか耕地整理だとかでお金が出て行きレンタル費より多く出て
行ってしまいます。
いっその事、売ってしまおうかと随分と前から思案をしていて親父存命中にそれを試みた。
でもいざ売ろうとすると親父が叛意して売らん、という。
それでタイミングを逃してしまって売っていなかったんです。
もう昨今、田畑なんで売れない状況になりました。
法律も規制が多いので転売出来ない。
親戚の地元の人も
ご主人が病死されて耕す人が居なくなり売ろうとされましが・・・誰も買わないそうです。
遊休田畑は多くて買うよりレンタルする方が経費掛からずに楽なのです。



今では遊休田畑が多くて作り手が本当に少なくなってきている。
これでは・・・
食料自給率アップなんて到底無理です。
企業が入って儲かる農業が出来るようにしないと駄目ですねえ。
うーん、いっそ自分の会社をそっちの分野まで手を広げるとか云うのはどうなんやろ。
勿論、普通に会社組織にしたから儲かるなんて有り得ません。
複合的な手を売ってシッカリ組織化して、国の政策も変わらないと駄目ですね。
日本人が今より米を2倍食べるようになって米も連動で増産したらどうなるやろ?
増産するから人手が足らなくなるので季節労働者を雇い雇用状況を改善させる。
労務管理も必要なので会社として運営する。



小麦やとうもろこし、豆類も増産すると良さそうですがね。
とうもろこしなんて家畜の飼料で絶対に必要だし輸入も徐々に厳しくなってくるから
増やしたいがなぁ。
食糧問題、兎に角日本の農業もコストパフォーマンスを今よりずっと向上させるべく
官民一体で進むべきだと強く思うのであります。