重荷を背負って走るとは

いよいよシマノ鈴鹿という事で大方のサイクリストはソチラに注力という処ですね。
サイクリスト達の甲子園、とも言われているが自分はコレにはやや異論有り。



まぁ異論はさて置きまして一般世間では最大級のイベントである衆議院選が明後日。
自分もこの渦中にあり、かなり厳しい状況なのでバイクどころでは無いというのが
正直な処です。
民主党の政策、特に安全保障や外交、高速道路や子育て支援については聞くだけで
腹が立つ内容、でも世間の風が民主党に吹いていて辛いですねぇ。
これに関する事を書いていても又もやメゲそうになるので昨日に続き違う内容を書く。



よく「重荷走行」とこの日記に書いているが一体重荷走行って何だ?と思われるだろう。
それについて。


普通、サイクリストは空身で颯爽と走るのが普通だろうけど荷物を背負ったりバッグを
吊り下げたりして走る事も多い。
自分の場合は自宅〜作業現場のトランスポートとしてバイクを使う事が非常に多い。
そうなると仕事道具一式と着替えをバッグに詰めて、それを背負って走るという事に
なるのだが作業内容によって内容物(重量)が変わる。


去年の夏から秋までミニストップルーター設置作業で100ccのスクーターを使い
兵庫県北部〜大阪府南部まで走り回っていた。
しかし秋に自分の不始末でスクーターが使えなくなる。
ご存知の通り、コンビニって都会のコンビニは電車で十分行けるが田舎のコンビニ
なんて車が無いと行けない場所が殆どである。
ミニストップはマイナーなコンビニなので余計にそうである。
内燃機関が使えなくなると結局は人間力で行くしかなくなった。



しょうがない。
自分も覚悟を決めて開始する。
荷物は客先に設置するヤマハルーター2台(1日2箇所回る)とノートパソコン。
そして接続に使うケーブルや機器類、書類。
最後に着替えと靴と装備若干。これだけをバッグに詰め込むと結構重いのだ。
自宅のヘルスメータにバッグを載せると15kg以上になる。
これをエイヤと背負う。
思わずフラリ、おっとー。



自分は過去は山登りをよーくやっていた。
重荷を背負い朝から晩まで歩いているのか小走りなのか判らない調子で移動を
する。単に歩くだけではなくて岩も登るし沢も上る。
その時の重量がこんなもんで20kgになると体の自由度が下がってよくない。
それを思い出す重量である。
バイクに跨りペダルを踏み出すと・・・グっと来るぜー!!
信号待ちとか停まる時はバランスが取り難くてフラリとするが我慢のしどころ。



序盤は未だいいのだが移動先は大体、2時間は掛かるケースが多い。
平坦も有れば上がりも有れば下りも有る。
しかし粘り粘って走るしかないのだが・・・、馴れない内は徐々に腰が痛み出す。
時間が長くなるとかなり効いてくる。
痛みが一定の辺りを越すと休憩するしか無いのだが時間が迫るので大変。
又、重いのでダンシングは余り出来なくて殆どシッティングで走る事になる。



よくホイルが持つな、と思う。
一番使ったホイルはフルクラムR5オールドタイプ、今のR7である。
タイヤはデュロ23cが多かった。
現在はR5Evoとデュロ25cで走り易くて良いけどR5オールドタイプは踏み込みも
ピっとしなくってドローンと出て行く感じである。しかし耐えるホイルである。



何処がしんどいか、と言われたら矢張り長い上りですな。
府県を越える箇所には長い上りが有るが、そういう箇所では忍の一言。
でも奈良→大阪はそう長い峠道は無い。阪奈道路位かな。
清滝大阪側を走る時はルーター2台分軽くなっているので未だマシ。
宝塚から西宮北口への名塩の坂も走ると意外にいける。
亀岡への老之坂の方がしんどい。観音トンネルは短い。
能勢から篠山へ抜ける上がり:はらがたわトンネルへはしんどいね。
信楽周辺は未だ短い方だろう。



しかし平坦もしんどい。
こういう移動、上がりや下りより平坦セクションが長くてこっちが本番。
平坦時のスピード、30km強で走るのならば楽なんだけど、これでは少し遅い。
もうちょいスピードが必要で理想は36kmなんだが実際は厳しい。
この領域を目指してセッセと踏むが実態は30〜34kmが多いかも知れない。
重荷を背負いペダルは80〜95rpm、股が痛まなかったのは一重にアリオネの
お陰である。
使用ギアは53-17〜19が殆どである。



定時到着が重要なので心拍数モニタを見るより時計表示ばかり見て走る。
心拍数・・・見てるけど為にならない気がする。
平地でも殆ど160以上が多い。自分の最大心拍数は200少し下と思う。
53歳なんだけどヤケに心拍数が高い。寝ている時は51とかだ。
でも160以上で走り続けているが案外耐えれるのは一体どういう事だろう。



■エエ加減、白マッサ号も腰をイワしそうです。
 重荷走行はこれが定番のバイクであります。




頭の中を空っぽにして懸命にペダルを踏んでいる内にやがて到着するのである。
時には暗い内から走り出し途中で夜明けを向かえる事も度々有った。
作業開始は9時半と15時と決まっていて遅刻厳禁。
モチベーションを保ち続けれたのは、これが仕事だからだと思います。
到着すると汗を拭いて着替えて・・・・、「おはようございますー!」



この15kg辺りの重量、此処から少しでも減ると重量以上に楽に感じる。
ルーター1台のセットなんて、せいぜい1kg程度だろう。
でも1箇所済んだら荷物が非常に軽く感じる。
2箇所済んだ時の荷物など非常に軽くて嬉しくなる。
又、帰宅時は「家に帰れるぞー」と嬉しくて身も心も軽くなるのだ。
ま、暗闇の中ですが。



ダラダラと書いたけど、こんな感じなんです。
この手の仕事は基本的には2月一杯で終わり単発で月に3回程度である。
豊岡とか舞鶴とかの遠地は無い。
9月初めに鞍馬の付近まで行くが、これが最近では遠い方である。
楽になったものだが、それに伴い自力も落ちてきた・・・。
鍛えないと駄目ですね。
頑張って長距離TTやりますわー。