充実したBRP605

いやー、ちゃんと完走出来ました、良かった〜。



ブルペに対しては2月の最初の200kmで自分でも信じられない程の低調振りだったので
それが原因でかトラウマ的な状態になっていました。
でも今回の600kmを走って大丈夫やなぁ、という感触を得れたので良かったです。
昨日は帰宅後、私の好きな揚げ餃子を晩御飯にしてもらったが流石に内臓が弱って
いる状態だったのでバカバカ食べずに缶ビールも嫁様と分け分けした程度でバタンQ。
4時頃にふと目覚めて書き出したけど、そこら中が痛いです。


紀伊田辺118kmの第1PCでの休憩風景。暑かった〜。


ではつらつらと書いていきましょう。
そもそも今回のブルベは準備万端という状態では無かった。
直前まで急な仕事で数日間は朝から夜中まで忙しく前日も寝ようと思ったら嫁様と
色々と話し込んでしまって1時間程ウトウトしただけ。
でもサプリの類は有るもの全部持っていけたのは正解だった。
常に付きまとわれた眠気以外は体調まぁまぁだった。



朝の集合は自走は止めて王寺駅の始発で輪行りんくうタウン駅でボチボチ組み立てて
いると他にも輪行組は居てサッサと組んで行ってしまった。
あやー集合場所知らんのに先に行かれたわと焦る。
それでもAUナビで場所を再確認しバタバタと行ったら既に大勢の参会者が居た。
師匠のパンツは冬用の長いの使ってはるなぁ、膝は大丈夫かな?


今回のコースは非常に単純なので近畿オダックスのコマ図もプラスチックフォルダに
入れて背中のポケットに放り込み殆ど見ず識者達の後を追う方式で行く。
どうせ集団が分断するのは紀伊田辺以降やろうと思ってそうしたが正解だった。
急いで車検や申し込みや荷物預けの手続きを行い慌ててサプリの「ベスパPro」を飲む。
これが結局今回の自分の体力維持に一番役立ったかな?


今回使ったサプリメント
①ベスパPro3個
アミノバイタルPro4個
イミダペプチド3本


これらを適当に間隔を開けて定期的に飲んでいた。
飲んで「あ、足が回りだした」と思えるのは①ですね。自分に合っている。
②は足が攣りそうな状態の時に効果が有る様な気がする。
③はよく判りませんでした。無くても大丈夫?


そして時間が来たのでGo〜。
自分はスタート第3集団に回ってしまった。100人以上なんで多いんです。
集団の中だと道に迷わず安心して走れる。この状態で先ずは和歌山、42号線まで。
とはいえ此処からもポロポロと落ちていく人は多いし抜け出そうとする人も居る。
抜け出してゆく人に着いていく。
もう1人だと絶対に判らんな!という小さな道も使って集団は進む。
やっと42号線に入りさぁ此処からやでぇという箇所まで来ると集団もかなり小さめに。
風が基本的に追い風だったので助かりました。
小さな集団では大抵自分が前で引きつつ走るが徐々に南下し山越えが幾つも登場すると
バラバラな状態になってくる。
何時もアウター踏みの自分はこういう長〜い峠では有利なのか直ぐに皆切れて1人に。
逆に下りで追いついてくるがそれも徐々に無くなってきた。
普段の走り通りに走れたら大丈夫!と師匠が言ってくれたがなるほどホンマやなと実感。



しかし追い風というのは熱くなっている体が冷えないので大変です。
自分で気付かないうちに徐々に熱中症化してきた様子でした。
80km地点で念の為に持参しているジャムパンを走りながら喰う。
その後で1人に追い付き話を聞くと師匠と一緒に走っていたが切れたそうだった。
途中の水越峠から完全にロストしたというが、では未だそんなに離れていない。
90km地点で補給の水が完全に無くなったので一旦止まってドリンク購入し再開。



そしてそのままPC1の紀伊田辺へ。
此処までは皆さんまだ余裕がある。休憩もソコソコにして出発。
暫く走ると一緒に出た人達も直ぐに消えたがこの辺りから先はコースも簡単なのでOK。
潮岬を目指して淡々と走る。もう回りには誰も居ない。
たまに前から落ちてくる人を追い抜くだけでした。
そして串本〜PC2潮岬へ。
なんとも気持ち良さげな場所でスタッフが待っていた。
あー裸足で草地の上を歩き回って寝たい・・・。
聞くと師匠は1時間20分前に通過したとか。追い付く訳が無いけど直ぐに走行開始。
でもこの辺りから徐々に熱中症効果が出てきていた。
眠気はずっと付きまとっていたが汗が出なくなっている。
ボーっとしているのは普段からそのままだが集中を切らすと倒れそうな感じ。
これはアカンやろと休憩するが未だ駄目で熊野まで休憩を4回してやっとマシに。



そして迎えたのが佐田坂です。
ツールド熊野で熊野市に来る時は時々通る。下りだとかなりスピードが出て道路脇は
砂利が多く車線からずれると60km/h程で即転倒という坂です。
さて此処は300m以上の登坂、もう早々に39-26にしてゆっくり上がる。辺りは既に暗い。
でも勾配は案外緩くて助かった。
此処から尾鷲までアップダウンが続く。長い矢ノ川峠(トンネル)は疲れました。
ずっと登坂続き何が有るんや?と思っていたら矢ノ川だった。
ああ、これがそうやったんかと納得。
此処を越えてからハンガーノック傾向が出たので道路脇の資材置き場に入り込んで
持参のジャムパンを喰う。
今回は道中にコンビにが無い箇所も多いし走りながらでも食べれる様にパン系補食
を準備したが正解だった。これで大いに助けられた。



この資材置場周辺も案外プリミティブで鹿とか猿が居る。
夜だが連中は動き回っておる。
連中の鳴く声が中々賑やかなのだ。
でも長居は無用、食べるだけ食べたら早々に出発。
紀伊長島のPC3は未だか!



走っていてフト気がつくと出発のブリーフィングで注意が有った長島トンネル
だった。横の歩道トンネルを使って下さいという注意だったが気付かずに車道で通過。
出たらPC3道の駅紀伊長島マンボウでした。
もう大分遅れてしもたやろなぁと思って聞くと未だ12番目で早い方というではないか。
自分の感覚では串本〜熊野間で休憩しまくりだったので30番〜40番と思っていたが
意外な順位に一寸嬉しくなる。



では〜、これから先のダメ押しの南伊勢セクションで頑張るか!と思うのだが
眠気は益々酷くなる。
この南伊勢セクション、真っ暗な中を走っているがダラダラと坂とトンネルが続く
道で昼間なら風光明媚なんだろうけど、それを見れる人は師匠や上位陣だけである。
下々は真っ暗な中を登坂するしかなくて面白さなんぞ無いのが残念でした。



此処の坂は皆アウターで行けるのでそうして走っていると此処でも人数少ないが
前から落ちて来る。
それを抜きつつ走ったがトンネル地帯でついにストップ、眠くてアカンのです。
トンネルの出口に据わり寝ようとするが寝れない。
未だそこまで眠くないという事か?諦めて出発する。
人家がちらほら見えてきたが時間もう夜中やで。


そしてやーっと南伊勢五ヶ所のPC4に到着。
此処では余り食べずに眠気覚ましにマルチビタミンのゼリーを喰う。
そうそう、眠気覚ましにはカフェインだけでは効かない事が多いですね。
そういう時はマルチビタミンがよく効きますよ。
そしてサニーロード。
此処もまぁ大抵アップダウンが延々と続く。
尤もこういう上がって下がって又上がるというのは私は嫌いではないのでズンズン走る。
もう3時頃である。この辺りで嫁様から何度も電話が掛かっていて最初は無視していたが
やがて無視も出来なくなり電話する。
そこで何やらかんやら話が・・・。
結局嫁様と2時間程も話込んでしまう。長過ぎるやろ・・・。



という訳で十分に休憩をしてアップダウンを再開する。
少し行くと松坂に入った。
どうも1人だとコースに不安が有る。
今回はコマ図とQシートだけで地図の類は事前トレースも持参も無し。
大丈夫かいなー?と思って走っているうちに朝になった。
とあるミニストップで参会者約1名が休憩をしている。
おお、コース間違っていなかったか。
自分も此処で補給という事でご相伴に預かるが此処で失敗。
水分の過剰?摂取で胃腸が弱っていたのに消化に悪い焼き飯(ジャンバラヤ)を
喰ってしまった。これが後を引く事に。



消化せずに胃に滞留するとエネルギーとして体に回らなくてハンガーノック状態
になる。これが来てしまった。
津に着き芸濃へ進むにつれて徐々にスピードが低下してゆく。
松坂を出た時は33km以上だったのが徐々に26kmになり芸濃IC手前では21kmになって
しまった。あかんわー。
でもまぁ胃は頑張っていてゆっくりと消化してるのだろう。
朝の清々しい空気に救われてやっとこさ関のPC5に到着した。
此処で数人の参会者と談笑しゆっくり目の休憩を取った。
胃もこの頃には先ず先ずの回復してきたみたいで消化の良い物を少し喰った。



さて旧道25号線で癒されるか〜と走り出す。
山の中の細道、最初はイマイチだが徐々にいい感じに。
砂利道よろしいね〜。気分的にノンビリした感じになれました。
山を出て普通のエリアに入る。
この頃から睡魔は本格的になってきた。
此処でも追い風だったのでスピードはどんどん上がるが眠気も相当なもの。
この眠気が出ていると心拍数がえらく低いのだ。
何で35km/hで走っているのに120辺り?普通がこれだと嬉しいけど。
もう眠気で真っ直ぐに走れない。横の田んぼに落ちそうになる。
アカン!寝ようとJR新堂〜JR佐那具の間のファミマで仮眠。
壁に背中を預けてもうカクっと寝てしまった。



突然、ガガーッ!という音に驚いて目覚めると軽自動車が駐車場の車止めコンクリを
乗り越えてしまい店のウィンドウに超接近状態で止まっている。
やばー・・・。
運転していたのはオバチャンだが旦那が一緒だったので慌ててフォローしていた。
危なかった。
お陰で目が覚めたが1時間以上寝てしまったみたいである。
あースッキリ!いい感じである。矢張り寝ないとアキマヘンなー。
もう順位も大分落ちたな!と思いつつ走り出す。
この時にポラール表示が変になっていたが走り出してから直したのでちゃんと
元に戻らず。
まぁデータは取っているからエエやろと勝手に納得。


そうこうする内に伊賀上野着。
あー月ヶ瀬の上りが楽しめるぞ〜と思うものの水分が尽きた。
水分補給は甘いドリンクばかりにしていたがそれも飲み干した。
どこぞに無いかいなーと思っているが無い。
途中の廃屋で一旦止まって補食のジャムパンを喰う。
走り出して・・・やっと自販機を発見した。
もう登坂が開始するという名阪国道鉄橋下に有った。
此処では迷わずコーラとかではなく水を買う。
ボトルに移して残りを飲むが・・・あ〜甘露や〜。水旨いですわ。


そして一発目の登坂、さっさと39-26にして上がってゆく。
上がって少し下がって又上がる。
神野山の手前で道を間違える。こっちかな?こっちかな?と適当に走っている内に
布目ダムの方へ行ってしまった。アチャー。
コレはいかんわ、コースに復帰しないと。
地図も無い時は地元民やろ、と思って茶摘のオバチャンに聞いたのが正解だったのか
否か未だに不明です。
あー行ってこー行ってというのでそれを記憶して走り出すと・・・。
行ってみるとうわー思い切り広域農道ばっかりやん。
この辺りの広域農道ってバキューンと下ってドキューンと上がる。
私が居る北の方が概ね高度が低いので高度の高い神野山方面へは上がりがドキューン
ではなくドキューン、ドキューン、ドキューンなのだ。
うわーやってもらぁと思ったがしょうがない。行く。


もう500km以上も走っているのにこんな場所でインターバルを繰り返すか〜。
普通でもシンドイのに。
でも身から出た錆である。行くしかあるまいて。
という事でこの辺りの主要な広域農道はほぼ制覇した。
その上でやっと小倉IC到着。あー此処からは勝手知ったる道や。
小倉ICの少し先の野生動物を売っている肉屋の傍を通過しサーっと下ると
PC5針テラスに到着した〜。
途中で仮眠したり余計な登坂を散々やったので順位かなり下がったやろうと思って
聞くと10番目だという事だった。なんと。



此処から下に下り自分の家の近所を通り、ややこしい羽曳野付近〜泉佐野である。
下界の暑い事・・・。もうだれてくる。
時間に麻痺した状態で暑さ凌ぎにコンビニ数店に入りつつ阪和道沿いを走り出す。
体の方は睡眠取ったし山添村インターバルの効果も徐々に薄れていた。
30〜40kmで走っていて信号連続した辺りで2名が追い付いて来た。
もうお二人さんともかなり疲れが蓄積して大変そうだった。
此処は先頭固定やろうと私が前で30km程にしてずっと引く。



やがて目的地に接近したので地図の無い私は下がってガーミンを持っている方に
前に出て頂いて無事にゴォ〜ル。ヽ(^o^)丿
積算距離は600kmを越えていた。


あーやっと休めるな。
スタッフの皆さんと談笑しつつコーヒーを頂き後片付け。
何と師匠も30分程前まで居たらしい。もう少し早く帰ってきておくべきやったなー。
それでもまぁ短いけどほっとした雰囲気の中で話をしてから輪行で帰りました。
えらい人出でしたね。
その割には電車は思い切り空いていた。
足が疲れてスタスタ歩けない。徐々に疲労度が身に染みて戻りだした。
こらイカンな。
やっとの思いで最寄り駅の五位堂到着。
何とか帰宅して風呂に入った時はホンマに安堵しました。
自分にお疲れ様!って言ってあげたいけど言うてません。
甘やかしてドナイするんやー!



今回のブルベはしんどかったけど楽しめました。
此処では伝わらないと思いますがスタッフの皆様、有り難うございました。
又、共々に走った参加者の皆様、有り難うございました。
又一緒に走りましょうね!